【2024年最新研究】グリコール酸が肌のpHに与える影響を徹底検証|臨床試験から読み解く
グリコール酸配合エマルジョンが肌のpHに与える影響を検証した臨床試験を解説。糖尿病患者や高齢者の肌pH改善効果、長期使用の安全性について詳しく解説します。
肌のpHは、健康な皮膚機能を維持するために非常に重要です。加齢や疾患によって肌のpHが上昇すると、バリア機能が低下する可能性があります。今回ご紹介する論文は、グリコール酸を配合したpH4の水中油型(W/O)エマルジョンが、正常な肌、またはpHが上昇した肌にどのような影響を与えるかを調査したものです。この論文を見つけたとき、グリコール酸がpH調整という意外な側面から肌に貢献することに驚きました。それでは、研究結果を詳しく見ていきましょう。
この研究でわかった3つのこと
- pH4のグリコール酸配合W/Oエマルジョンは、健康な肌、高齢者の肌、糖尿病患者の肌のpHを低下させる効果が確認されました。
- 糖尿病患者において、pHが病的に上昇した部位にエマルジョンを塗布した結果、肌のpHが低下しました。
- 28日間の長期使用試験において、pH4のW/Oエマルジョンの有効性と安全性が確認されました。
研究の概要|誰が・何を・どう調べたか
この研究は、以下の2つのパートで構成されています。
* パート1:糖尿病患者におけるpH変化
* 対象:糖尿病患者10名
* 方法:pHが病的に上昇した部位3箇所にpH4のW/Oエマルジョンを塗布
* パート2:長期使用試験
* 対象:30名
* 方法:28日間、顔の左右半分にpH4のW/Oエマルジョンを塗布し、効果と安全性を評価
結果の詳細|数字で見る効果
糖尿病患者を対象とした試験では、pH4のW/Oエマルジョンを塗布することで、病的に上昇していた肌のpHが低下しました。長期使用試験では、28日間の使用により、肌のpHが有意に低下し、かつ安全性も確認されました。具体的な数値データは論文に記載されていますが、統計的な有意差が認められています。
正直に言うと、この研究で注目すべきは、グリコール酸の濃度だけでなく、pH4という酸性に調整されたエマルジョン自体が、肌のpHを正常化する上で重要な役割を果たしている可能性がある点です。
この研究の限界と注意点
この研究にはいくつかの限界点があります。
* サンプルサイズが比較的小さい(糖尿病患者10名、長期使用30名)
* W/Oエマルジョンという製剤の特性が、pH低下に影響を与えている可能性
* 対象者が欧米人であり、日本人の肌への適用可能性は不明
これらの点を考慮すると、この研究結果を一般化するには、さらなる研究が必要です。特に、日本人を対象とした追試が待たれます。
日常スキンケアへの取り入れ方
今回の研究結果から、グリコール酸配合のスキンケア製品を選ぶ際には、以下の点に注意すると良いでしょう。
* pH値が明記されている製品を選ぶ(pH4近辺が理想的)
* W/Oエマルジョンタイプの製品を選ぶ(難しい場合は、保湿力の高い製品を選ぶ)
* 最初は低濃度から試して、肌の様子を見ながら徐々に濃度を上げていく
ただし、グリコール酸は刺激を感じやすい成分でもあるため、使用前にパッチテストを行うことをおすすめします。また、使用頻度も肌の状態に合わせて調整しましょう。
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よくある質問
グリコール酸は、古い角質を取り除く効果があり、肌のターンオーバーを促進します。そのため、くすみ、毛穴の詰まり、ニキビ跡などのケアに役立つ可能性があります。今回の研究では、肌のpHを正常化する効果も示唆されています。
グリコール酸は酸の一種であり、肌への刺激を感じやすい場合があります。初めて使用する際は、低濃度から試し、肌の様子を見ながら使用頻度を調整しましょう。また、日中は日焼け止めを使用することを推奨します。
参考文献
Skin pharmacology and physiology, 2015. DOI: 10.1159/000439030
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