記事一覧AIに相談
論文エビデンス7分で読める

【2024年最新研究】乳酸菌L. rhamnosusのニキビへの効果を徹底検証|臨床試験から読み解く

ニキビに悩む方へ。最新の臨床試験では、乳酸菌L. rhamnosusの摂取がニキビの症状を軽減する可能性が示されました。この論文を読み解き、その効果と注意点、日常への取り入れ方を解説します。

「なかなか良くならないニキビ、本当に困りますよね。私も色々な情報を調べている中で、この論文を見つけたとき、正直驚きました。なんと、特定の乳酸菌を摂取することで、ニキビの症状が軽減する可能性があるというのです。今回ご紹介するのは、Acta dermato-venereologica誌に掲載された臨床試験論文。乳酸菌Lacticaseibacillus rhamnosus (CECT 30031) とスピルリナ Arthrospira platensis (BEA_IDA_0074B) を組み合わせたサプリメントが、ニキビにどのような影響を与えるのかを検証したものです。この記事では、論文の重要なポイントをわかりやすく解説し、ニキビケアに役立つ情報をお届けします。

この研究でわかった3つのこと

この研究から、以下の3つの重要な発見がありました。

  1. ニキビの重症度軽減: 乳酸菌L. rhamnosusを含むサプリメントを摂取したグループは、プラセボグループと比較して、ニキビの重症度を示すAcne Global Severity Scale(AGSS)の改善率が有意に高いことが示されました (50% vs 29.41%, p=0.03)。これは、ニキビの見た目が改善したことを意味します。
  1. 非炎症性ニキビの減少: 乳酸菌グループでは、プラセボグループと比較して、非炎症性ニキビ(白ニキビ、黒ニキビ)の数が大幅に減少しました (p=0.03)。これは、ニキビの初期段階への効果が期待できることを示唆しています。
  1. 全体的なニキビ病変の減少傾向: 乳酸菌グループは、プラセボグループと比較して、炎症性および非炎症性ニキビを含む全体のニキビ病変の数も減少する傾向が見られました (p=0.06)。統計的な有意水準には達しませんでしたが、今後の研究で更なる効果が期待されます。

研究の概要|誰が・何を・どう調べたか

この研究は、12歳から30歳までの尋常性ざ瘡(ニキビ)患者を対象とした、12週間のランダム化二重盲検プラセボ対照臨床試験です。

* 対象者: 12歳~30歳のニキビ患者

* 試験デザイン: ランダム化二重盲検プラセボ対照臨床試験

* 期間: 12週間

* 介入:

* 乳酸菌グループ:Lacticaseibacillus rhamnosus (CECT 30031) とスピルリナ Arthrospira platensis (BEA_IDA_0074B) を含むカプセルを摂取

* プラセボグループ:プラセボカプセルを摂取

* 摂取方法: 1日1回、カプセルを摂取

* 評価方法:

* Acne Global Severity Scale (AGSS) の改善

* Global Acne Grading System (GAGS) の改善

* 非炎症性ニキビ病変数の変化

* 全体のニキビ病変数の変化

* 有害事象の発生率

二重盲検法を採用することで、研究者と参加者の両方が、どちらのグループに属しているかを知らない状態で試験が進められました。これにより、プラセボ効果などのバイアスを排除し、より客観的な結果を得ることを目指しています。

結果の詳細|数字で見る効果

この研究では、乳酸菌L. rhamnosusを含むサプリメントの摂取が、ニキビにいくつかの положительные 効果をもたらすことが示されました。

* Acne Global Severity Scale (AGSS) の改善: 乳酸菌グループの50% (20/40) が改善を示したのに対し、プラセボグループでは29.41% (10/34) でした (p = 0.03)。

* Global Acne Grading System (GAGS) の改善: 乳酸菌グループの42.50% (17/40) が改善を示したのに対し、プラセボグループでは20.58% (7/34) でした (p = 0.02)。

* 非炎症性ニキビ病変数の減少: 乳酸菌グループでは平均-18.60個の減少が見られたのに対し、プラセボグループでは平均-10.54個の減少でした (p = 0.03)。95%信頼区間は、乳酸菌グループで[-24.38, -12.82]、プラセボグループで[-17.43, -3.66]でした。

* 全体のニキビ病変数の減少: 乳酸菌グループでは平均-27.94個の減少が見られたのに対し、プラセボグループでは平均-18.31個の減少でした (p = 0.06)。95%信頼区間は、乳酸菌グループで[-36.35, -19.53]、プラセボグループで[-28.21, -8.41]でした。

これらの結果から、乳酸菌L. rhamnosusを含むサプリメントは、ニキビの重症度を軽減し、特に非炎症性ニキビの数を減らすのに役立つ可能性が示唆されます。p値は統計的な有意性を示す指標であり、0.05未満であれば偶然ではない可能性が高いと判断されます。

なぜ効くのか|作用メカニズム

ニキビに対する乳酸菌L. rhamnosusの効果は、腸内細菌叢(腸内フローラ)の改善を通じて、間接的に肌の状態を整えることにあると考えられます。腸内細菌叢のバランスが崩れると、炎症を引き起こす物質が生成されやすくなり、それが血流に乗って皮膚に到達し、ニキビを悪化させる可能性があります。

乳酸菌L. rhamnosusは、腸内で善玉菌として働き、悪玉菌の増殖を抑制することで、腸内細菌叢のバランスを整えます。これにより、炎症性物質の生成が抑制され、皮膚への炎症波及を抑えることが期待できます。

また、乳酸菌は免疫系の調節にも関与しており、過剰な免疫反応を抑えることで、ニキビの炎症を緩和する可能性も示唆されています。さらに、腸と皮膚は密接に関連していることが知られており(腸-皮膚軸)、腸内環境の改善が皮膚の状態に好影響を与えると考えられています。

ステップバイステップ

🎯 あなた専用の提案

この記事の内容、あなたの肌に当てはまる?

AIに肌悩みを伝えるだけで、あなたに最適な商品を 1000件以上のデータベースから提案します。

✓ 完全無料✓ 登録不要✓ 10秒で開始
AIに相談してみる(無料)

よくある質問

Q.乳酸菌L. rhamnosusはニキビ跡にも効果がありますか?

この研究では、ニキビ跡に対する直接的な効果は評価されていません。しかし、ニキビの炎症を抑えることで、ニキビ跡の悪化を防ぐ可能性はあります。ニキビ跡のケアには、ビタミンC誘導体やレチノールなどの成分が有効とされていますので、それらの成分を配合したスキンケア製品の使用も検討すると良いでしょう。皮膚科医に相談して、適切な治療法を選ぶことが大切です。

Q.乳酸菌L. rhamnosusは副作用はありますか?

一般的に、乳酸菌L. rhamnosusは安全性が高いとされていますが、まれに、お腹の張り、ガス、下痢などの消化器系の副作用が出ることがあります。これらの症状は通常、軽度で一時的なものですが、症状が続く場合は、摂取を中止し、医師に相談してください。また、免疫力が低下している方は、感染症のリスクが高まる可能性があるため、摂取前に医師に相談してください。

Q.乳酸菌L. rhamnosusはどのくらいの期間摂取すれば効果が出ますか?

この研究では、12週間の摂取で効果が確認されています。効果が現れるまでの期間には個人差がありますが、まずは3ヶ月程度継続して摂取してみることをおすすめします。効果を感じられない場合は、医師や栄養士に相談して、摂取量や摂取方法を見直すと良いでしょう。また、食生活や生活習慣の改善も並行して行うことで、より効果が期待できます。

参考文献

[1] A Randomized Clinical Trial to Evaluate the Efficacy of an Oral Probiotic in Acne Vulgaris.
Acta dermato-venereologica, 2024. DOI: 10.2340/actadv.v104.33206

あわせて読みたい

関連ガイド

ルーティン

30代メンズスキンケア完全ガイド

30代男性向けスキンケアの始め方。何から始めればいいかわからない方へ、最低限のルーティンから本格ケアまで段階的に解説。

成分ガイド

レチノール完全ガイド

レチノールの効果、正しい使い方、副作用と対策を皮膚科学のエビデンスに基づいて解説。初心者が失敗しない濃度選びから、レチノイド反応の乗り越え方まで。

成分ガイド

ナイアシンアミド完全ガイド

ナイアシンアミド(ビタミンB3)の効果、おすすめ濃度、他成分との相性を解説。毛穴縮小、美白、皮脂コントロール、バリア強化まで幅広い効果を持つ万能成分。

成分ガイド

ビタミンC美容液ガイド

ビタミンC美容液の選び方を解説。L-アスコルビン酸とビタミンC誘導体の違い、最適な濃度、酸化を防ぐ保管方法まで。美白・抗酸化・コラーゲン生成促進の効果を最大化。

肌悩み解決

毛穴の黒ずみ・開きを改善

毛穴の黒ずみ、開き、たるみの原因と対策を解説。角栓ケア、皮脂コントロール、たるみ毛穴改善に効果的な成分と具体的なスキンケア方法を紹介。

関連する論文エビデンス

論文エビデンス

【2024年最新研究】コラーゲンペプチドのシワ改善効果を徹底検証

コラーゲンペプチド「VERISOL®」摂取によるシワ改善効果を検証した臨床試験を解説。摂取量、期間、効果、注意点まで網羅。エビデンスに基づいた情報で、あなたのスキンケアをサポート。

論文エビデンス

【2025年最新研究】サリチル酸配合スキンケアのニキビへの効果を徹底検証

サリチル酸配合スキンケアと処方薬(アダパレン/過酸化ベンゾイル)のニキビへの効果を比較した臨床試験の結果を解説。刺激や乾燥感も考慮し、製品選びの参考に。

論文エビデンス

【2024年最新研究】グリコール酸が肌のpHに与える影響を徹底検証

グリコール酸配合エマルジョンが肌のpHに与える影響を検証した臨床試験を解説。糖尿病患者や高齢者の肌pH改善効果、長期使用の安全性について詳しく解説します。

論文エビデンス

【2024年最新研究】ビタミンCの光老化ケア効果を徹底検証

ビタミンC外用が光老化に及ぼす影響を検証した2003年の臨床試験を解説。肌のキメ、シワ、弾力組織への効果、安全性、日常のスキンケアへの応用について詳しく解説します。

論文エビデンス

【1986年研究】アゼライン酸の外用効果を徹底検証

アゼライン酸外用とテトラサイクリン内服を比較したニキビ治療の臨床試験(1986年)。有効性と副作用、皮膚マイクロフローラへの影響を解説します。

論文エビデンス

【2024年最新研究】セラミドのニキビケア効果を徹底検証

アダパレン/過酸化ベンゾイル外用薬によるニキビ治療時のセラミド配合スキンケアの効果を検証。肌バリア機能の改善、乾燥・赤みの軽減が示唆された臨床試験の結果を解説します。

論文エビデンス

【2024年最新研究】コエンザイムQ10の肌効果を徹底検証

コエンザイムQ10(CoQ10)の摂取が肌に与える影響を検証した臨床試験の結果を解説。シワ、肌の滑らかさ、弾力性への効果、摂取量、注意点まで網羅。

論文エビデンス

【2024年最新研究】コラーゲンサプリの効果を徹底検証

コラーゲンサプリメントが肌の水分量、弾力、粗さ、密度に与える影響を検証した臨床試験の結果をわかりやすく解説。72名の女性を対象としたプラセボ対照試験から、コラーゲンの美容効果を読み解きます。

論文エビデンス

【2025年最新研究】サリチル酸のニキビへの効果を徹底検証

サリチル酸配合ゲルのニキビへの効果を検証した臨床試験(PubMed ID: 40682377)を解説。皮脂、水分量、バリア機能、ニキビの重症度への影響を徹底分析。ニキビケアの新たな選択肢。