【2024年最新研究】アスコルビン酸の外用効果を検証|基底細胞癌への臨床試験から読み解く
アスコルビン酸(ビタミンC)外用が基底細胞癌に与える影響を徹底検証。イミキモドとの比較、副作用、効果を臨床試験データから解説します。
皮膚癌の中でも最も一般的な基底細胞癌。この論文では、アスコルビン酸(ビタミンC)外用が、一般的な治療薬であるイミキモドと比較して、どのような効果をもたらすのかを検証しています。この研究を見つけたとき、アスコルビン酸が皮膚癌にここまで影響を与える可能性に正直驚きました。安全性も考慮されている点が、日々のスキンケアへの応用を考える上で非常に興味深いポイントです。この記事では、臨床試験の結果を詳しく解説し、アスコルビン酸外用の可能性を探ります。
この研究でわかった3つのこと
- アスコルビン酸外用は、8週間後の基底細胞癌の完全奏効率において、イミキモド外用よりも優れている(86.7% vs 57.1%、p<0.05)。
- アスコルビン酸外用は、イミキモド外用と比較して、副作用が少ない。
- イミキモド群の70%に30ヶ月後の色素脱失が認められたのに対し、アスコルビン酸群では0%であった。
研究の概要|誰が・何を・どう調べたか
この研究では、生検で確認された基底細胞癌を有する25人の患者(29病変)を対象に、アスコルビン酸(30%アスコルビン酸/95%ジメチルスルホキシド溶液)外用とイミキモド外用の効果を比較しました。
結果の詳細|数字で見る効果
8週間後の組織学的検査では、アスコルビン酸群で15病変中13病変(86.7%)が完全奏効したのに対し、イミキモド群では14病変中8病変(57.1%)が完全奏効しました(p<0.05、カイ二乗検定)。アスコルビン酸は、低リスクの結節性および表在性病変の治療において、8週間後にはイミキモドよりも優れており、12週間後にはイミキモドと同等の効果を示しました。また、アスコルビン酸はイミキモドと比較して、副作用の発現が少ないことが示されました。30ヶ月の追跡調査では、イミキモド群の70%に色素脱失が認められましたが、アスコルビン酸群では0%でした。
この研究の限界と注意点
この研究の限界として、サンプルサイズが小さいことが挙げられます(25人の患者、29病変)。また、対象としたのは低リスクの結節性および表在性病変のみであり、他のタイプの基底細胞癌に対する効果は不明です。さらに、アスコルビン酸溶液の具体的な製剤や適用方法が詳細に記載されていないため、結果を一般化する際には注意が必要です。日本人を対象とした追試を行うことで、より信頼性の高いデータが得られるでしょう。
日常スキンケアへの取り入れ方
今回の研究で使用されたのは、30%アスコルビン酸/95%ジメチルスルホキシド溶液という特殊な製剤です。市販されているビタミンC誘導体配合の化粧品とは異なります。ただし、ビタミンC誘導体にも抗酸化作用やコラーゲン生成促進作用があるため、日焼けによるシミ・そばかすのケアや、肌のハリ・弾力維持に役立つと考えられます。高濃度ビタミンC配合製品を使用する際は、刺激感や乾燥に注意し、少量から試すことをおすすめします。また、紫外線対策と併用することで、より効果的なスキンケアが期待できます。
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よくある質問
この研究では、アスコルビン酸外用が基底細胞癌に対して、イミキモド外用よりも優れている可能性が示唆されました。ただし、サンプルサイズが小さく、対象病変も限られているため、さらなる研究が必要です。アスコルビン酸が、基底細胞癌のケアをサポートする可能性はあると言えるでしょう。
参考文献
Biomedicine & pharmacotherapy = Biomedecine & pharmacotherapie, 2022. DOI: 10.1016/j.biopha.2022.112710
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