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【2010年研究】フラーレンC60配合スクワランのシワ改善効果を検証|臨床試験から読み解く

フラーレンC60配合スクワランのシワ改善効果を検証した臨床試験を解説。8週間の使用で有意な改善が見られた。そのメカニズムや日常のスキンケアへの応用方法を紹介します。

年齢を重ねるごとに気になるシワ。多くの化粧品に含まれるフラーレンC60に、シワを改善する効果があることをご存知でしょうか?今回ご紹介するのは、フラーレンC60をスクワランに溶解した成分(LF-SQ)に着目した臨床試験です。この論文を読んで驚いたのは、たった8週間で目に見える効果が確認されたこと。この記事では、その研究結果を詳しく解説し、日々のスキンケアにどのように応用できるのかを紐解きます。

この研究でわかった3つのこと

この研究から、以下の3点が明らかになりました。

  1. LF-SQクリームは、肌の水分量を増加させる効果が期待できる:乾燥はシワの大きな原因の一つ。LF-SQは、肌の潤いを保つことでシワの形成を抑制する可能性が示唆されました。
  2. 8週間の使用で、プラセボと比較して有意なシワ改善効果が認められた:4週間では有意差が見られなかったものの、8週間後には明確な差が現れました。これは、LF-SQが時間をかけて効果を発揮することを示唆しています。
  3. 重篤な副作用は報告されなかった:安全性が高いことも、化粧品成分として重要なポイントです。安心して使用できる可能性が示されました。

研究の概要|誰が・何を・どう調べたか

この研究では、38歳から40歳くらいの日本人女性23名を対象に、8週間の二重盲検試験が行われました。被験者を2つのグループに分け、一方のグループにはフラーレンC60をスクワランに溶解したLF-SQ配合クリームを、もう一方のグループにはスクワランのみのクリーム(プラセボ)を、顔の左右半分にそれぞれ1日2回塗布してもらいました。

試験期間中、研究者たちは以下の項目を評価しました。

* 目視観察と写真撮影:シワの状態を視覚的に評価

* シリコンレプリカ:目尻のシワを型取りし、光学プロファイロメトリーで解析

* 経表皮水分蒸散量(TEWL):肌からの水分蒸発量を測定

* 角質層の水分量:肌の水分レベルを測定

* 粘弾性(柔軟性ROと弾力性R7):肌のハリと弾力を測定

これらの評価を、試験開始時(0週)、4週後、8週後に行い、LF-SQクリームとプラセボクリームの効果を比較しました。二重盲検試験であるため、被験者も研究者もどちらのクリームを使用しているかを知らない状態で試験が行われ、客観的な評価を担保しています。

結果の詳細|数字で見る効果

8週間の使用後、LF-SQクリームを塗布した側は、プラセボクリームを塗布した側と比較して、統計的に有意なシワの改善が見られました (p < 0.05)。具体的には、肌の水分量が増加し、肌表面の粗さを示す指標であるRoughness-area ratioが有意に改善 (p < 0.05) しました。これは、LF-SQクリームが肌の水分保持能力を高め、肌のキメを整える効果があることを示唆しています。

重要な点として、4週間の時点では有意な差は見られませんでした。これは、LF-SQの効果が比較的ゆっくりと現れることを意味します。即効性を求めるのではなく、継続的な使用によって効果が期待できる成分と言えるでしょう。

副作用に関しては、重篤なものは報告されていません。しかし、すべての人に刺激がないわけではないため、使用前にパッチテストを行うことをおすすめします。

なぜ効くのか|作用メカニズム

フラーレンC60の最大の特徴は、その強力な抗酸化力です。紫外線や外的刺激によって発生する活性酸素は、肌のコラーゲンやエラスチンを破壊し、シワやたるみの原因となります。フラーレンC60は、この活性酸素を効率的に除去することで、肌の老化を遅らせる効果が期待できます。

スクワランは、もともと人の皮脂にも含まれる成分で、肌への親和性が高く、優れた保湿効果を発揮します。乾燥した肌はバリア機能が低下し、外部刺激を受けやすくなりますが、スクワランは肌の水分を保持し、バリア機能をサポートする役割を果たします。

この研究では、フラーレンC60をスクワランに溶解することで、フラーレンC60の抗酸化作用とスクワランの保湿作用が同時に得られるように設計されています。これにより、活性酸素によるダメージを防ぎながら、肌の潤いを保ち、シワの改善を促進するという、相乗効果が期待できると考えられます。

この研究の限界と注意点

この研究の限界として、まず挙げられるのはサンプルサイズの小ささです。23名という限られた人数での試験のため、結果を一般化するには慎重な検討が必要です。また、対象者が30代後半から40代の日本人女性に限定されているため、年齢や人種、肌タイプが異なる人にも同じ効果があるとは限りません。

さらに、試験期間が8週間と比較的短いことも、長期的な効果や副作用を評価する上では十分とは言えません。より長期間の使用における安全性や効果の持続性については、今後の研究が待たれます。

最後に、この研究で使用されたLF-SQクリームは、フラーレンC60の濃度が278ppmと非常に高い点に注意が必要です。市販の化粧品に含まれるフラーレンC60の濃度は、これよりも低い場合が多いため、同じような効果が得られるとは限りません。

日常スキンケアへの取り入れ方

フラーレンC60配合の化粧品をスキンケアに取り入れる場合、以下の点に注意すると良いでしょう。

* 製品選び: フラーレンC60がしっかりと配合されているかを確認しましょう。成分表示を確認し、「フラーレン」または「Fullerene」と記載されている製品を選びましょう。また、スクワランが配合されている製品を選ぶことで、保湿効果も期待できます。

* 使用タイミング: 朝晩の洗顔後、化粧水の後に使用するのがおすすめです。美容液やクリームなど、普段のスキンケアにプラスする形で使用すると良いでしょう。

* 併用する成分: ビタミンC誘導体やセラミドなど、他の美容成分との相乗効果も期待できます。特に、ビタミンC誘導体はフラーレンC60の抗酸化作用をサポートし、より効果的なエイジングケアが期待できます。

* 注意点: まれに、フラーレンC60が肌に合わない場合があります。使用前にパッチテストを行い、肌に異常がないかを確認してから使用するようにしましょう。また、使用中に赤みやかゆみなどの異常が現れた場合は、直ちに使用を中止し、皮膚科医に相談してください。

口コミでも「肌の調子が良くなった」「透明感が出た」という声が多いフラーレンC60。ぜひ、ご自身の肌でその効果を試してみてください。

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よくある質問

Q.フラーレンC60は、どのような肌悩みに効果が期待できますか?

フラーレンC60は、強力な抗酸化作用により、シワ、たるみ、くすみなど、様々な肌悩みに効果が期待できます。活性酸素を除去することで、肌の老化を抑制し、若々しい肌を保つサポートをします。また、肌のバリア機能をサポートする効果も期待できるため、乾燥肌や敏感肌の方にもおすすめです。ただし、すべての人に効果があるわけではありません。

Q.フラーレンC60配合の化粧品は、どのように選べば良いですか?

フラーレンC60配合の化粧品を選ぶ際は、フラーレンC60の配合濃度を確認することが重要です。高濃度であるほど効果が期待できますが、肌への刺激も考慮する必要があります。敏感肌の方は、低濃度から試すのがおすすめです。また、フラーレンC60以外の成分にも注目し、自分の肌悩みに合った製品を選ぶようにしましょう。例えば、保湿成分が豊富な製品は、乾燥肌の方におすすめです。

Q.フラーレンC60配合の化粧品を使用する際の注意点はありますか?

フラーレンC60配合の化粧品を使用する際は、まずパッチテストを行い、肌に異常がないことを確認してから使用するようにしましょう。また、使用中に赤みやかゆみなどの異常が現れた場合は、直ちに使用を中止し、皮膚科医に相談してください。フラーレンC60は、光や熱に弱い性質があるため、製品の保管場所にも注意が必要です。直射日光や高温多湿の場所を避け、冷暗所に保管するようにしましょう。

参考文献

[1] Clinical evaluation of fullerene-C60 dissolved in squalane for anti-wrinkle cosmetics.
Journal of nanoscience and nanotechnology, 2010.

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